【 空島編 E 】 大きな木・・・樹齢400年以上とか、そんな問題じゃないよね、きっと。 この空島って所は、やっぱり未知の世界だわ。・・・ん? 「チョッパー、楽しそうね。」 「おう!」 「サバイバルなんだよ?」 「だってよ・・・」 「ん?」 「ルフィ、ゾロ、ロビン、それにまでいるんだ。すっげぇ頼もしい。」 1人1人の顔を見てから、最後に私を見てニカッと笑う。 そこまで安心されちゃうと・・・いじめたくなっちゃうよなぁ・・・ 「こういう時、私がいた世界じゃこう言うのよ。」 「何だ?」 「さぁて、鬼が出るか、蛇が出るか・・・ってね!」 「お、おどかすなよ、!」 「あはは!」 「あら・・・ホント。」 「「 え? 」」 ロビンの言葉に動きが止まり、前を見ると・・・うそでしょう? 「鬼じゃなかったな。」 「・・・そうだね・・・」 ゾロ・・・そういう問題じゃないだろう・・・ 「皆〜!逃げろ〜!大蛇だぁ〜!」 何気にルフィが嬉しそうに見えるのは、気のせいか? 「何よ、これ・・・」 とんでもなくデカイ図体のくせに、素早い動き。しかも・・・こいつの牙は、猛毒みたい。 「大丈夫か、?」 「何とか・・・」 こういう時、体力がないってのはヤバイよね。 「ここはバラバラに逃げた方が良さそうだ。」 「そうね。」 「は俺に掴まれ!」 ゾロが声と同時に私の腕を引っ張る。 ここは素直にお言葉に甘えちゃいます。 「お願い、ゾロ!」 「ああ。しっかり掴まってろよ。」 ゾロの首に両腕を回してしがみつく。 っ!? ルフィが大蛇を引きつけながら逃げていく。・・・大丈夫だろうけど、気をつけて・・・皆も・・・ さて・・・ここで重大な問題が発生。 私が一緒に逃げたのはゾロ。しかも、私はゾロに掴まってただけで、全て任せっきり。 つまり・・・・・当然・・・・・迷子になっちゃった・・・ 「大丈夫だ。地図は俺の頭の中に入ってる。・・・右だな。」 おいおい・・・うそをつけ、うそを〜〜〜!!! 「右、右、右・・・」 ・・・ひたすら右に歩いて行ったら、一体何処につくんだろう? って私、完全に諦め入ってるな。 ドォォン ドゴォォ ・・・この森の中、さっきから凄い音が響いてる。 「ねぇ、ゾロ。」 「ん?」 「ずいぶん賑やかになってきたよね。」 「ああ・・・っ!?」 え?・・・ゾロ?あ・・・ 「排除するのみ!!!」 「「ゲリラ・・・」」 「何やってんだ、?」 ゾロがあっさり倒しちゃったゲリラを、じ〜っと観察してみる。 ・・・これって、ダイアル? そうか、このダイアルを使って戦うのが、ここでの戦い方なんだ。 「メーーー」 ・・・ヤギ? 「!よけろ!」 「えっ?・・・っ!?うわっとぉ〜」 とりあえず、間一髪で避ける事に成功!あぶなかった・・・ゾロに感謝だな。 「ソロ、ありがと〜!」 「おう、油断すんなよ。」 「うん。」 しっかし・・・何、あれ? 「・・・人型ヤギ?」 「・・・だな。」 「「 神兵だメーーー!! 」」 これは失礼。 「!1匹は任せたぞ!」 「え〜〜〜」 「腕がにぶるぞ。」 「・・・分かったよ。」 確かにここへ来てあまり戦ってないし、腕がにぶるのは嫌だよ。 だって、シャンクスやベックマンとの差が、ますますひらいちゃうって事だもんね。 それだけは、絶対に、嫌! 「女だからとて容赦はせん。覚悟!メーーー!」 「ほぉ〜」 『容赦はせん』ねぇ・・・出来るもんなら、やってみろ! バキッ! ドカッ! ボゴッ! 「終わったか、?」 「うん。そっちは?」 ゾロが指差した先には、倒れてるヤギ・・・じゃなかった、神兵。 「おつか・・・っ!?」 「メーーー!!!も、もう許してくれ!」 「な、何?」 「分からん。お前は下がってろ。」 「・・・分かった。」 ドンッ!ドウン!ドン!ドン!ドン! ・・・傷つき戦意も喪失して、降伏さえしている相手に、ここまでやるのかこのゲリラは。 「おい!お前が神官じゃねぇんなら、何も仕掛けてくるな!俺達は先を・・・」 ドンッ!ドォン! 「うわっ!」 お〜お〜・・・何も言わずに仕掛けてきたよ。 ・・・何か、つまらないぞ・・・私は・・・ 「なかなかしぶとい。悪ぃな、なめてたよ青海人。」 「いいや、こっちこそ悪かった。てっきりザコかと。」 う〜ん・・・私の存在、まるっきり無視? 「おい、これ持って下がってろ。手ぇ出すんじゃねぇぞ。」 「はいはい。」 ゾロのリュックを持って離れる。 あんまり近いと、邪魔にしかならないからね。どっちの・・・とは、あえて言わないけど。 こうなったら、じっくり見学させてもらうとしますか、空の戦いの仕方ってヤツを。 「メーーー!」 「ああ、もう!うっとおしい!」 ゾロ達の戦いをゆっくり見る事も出来ないじゃない! 「一刀流“三十六”」 「ん?あ・・・」 「煩悩鳳!!!」 あ〜あ・・・終わっちゃったみたい、殆ど見れなかったよ・・・ 「?」 「ここ!」 あれ?ゾロ・・・足? 「怪我したの?」 「ん?ああ・・・たいした事ねぇよ。それよりお前・・・」 「何?」 「派手にやったな。」 ゾロの視線の先には、倒れている数人の神兵とゲリラ。 仕方ないじゃない、こいつらが襲って来るんだもん!おかげで見損ねちゃったよ! 「まあ兎に角、先を急ごうぜ。」 「うん!」 私達はね、はぐれた仲間も捜さなきゃいけないし、 当然、黄金も見つけなきゃいけないし、 その後、船で待ってるナミ達と合流しなきゃいけないの。 あんまり遅いと、ナミは煩いんだからね! なのに・・・なのに・・・ 「メーーー!」 「「 またかよ!! 」」 私達は、先を急いでるんだってば!邪魔するなぁ!!! |
ここまで読んで下さってありがとうございました〜!
正解は・・・ゾロでした(笑)
そして、迷子になりました〜お約束?(爆)
今回のお話は、全然甘くないですし、全く萌えるような場面はないのですが・・・
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです!